「ジャッパン吹き」での製作工程

肥前びーどろの最大の特徴でもある「ジャッパン吹き」

今や日本で唯一弊社のみとなった伝統技法「ジャッパン吹き」。
二本のガラス竿を扱い成形していき、なるべく空気以外のものに触れないように作るためガラスの表面はなめらかな艶が漂います。

ジャッパンの様子

「ジャッパン吹き」の6段階工程

大まかに分けて6つの工程で行う「ジャッパン吹き」。絵で見ると簡単そうに見えますが、この作業工程ができるまで少なくとも10年ほどの修行が必要となります。

ガラス竿にガラスの原料を巻きつけてふくらます準備をします。この作業を「玉取り」と言い、宙吹きの基礎となる技術です。

でこぼこな表面を滑らかにし、形を整える作業。

丸くなったところで慎重に息を吹きいれて大きさを整えていきます。これが一般的な宙吹きの代表的な作業になります。

板に当てながら底の部分を作ると共に取っ手部分も微妙に調節しながら成形を行います。

そしてここがジャッパン吹き最大の特徴でる竿を2本使う工程。2本の竿を巧みに操る様から俗に二刀流とも呼ばれる所以です。

最後はハサミで口元の余分な部分を切り落として終了。

独特のなめらかな光沢は他では決して真似のできないガラスのかんびん

是非ともこのかんびんを使って冷酒や熱燗をお楽しみください。いつもとは違った気分でいただけることは間違いなしです。

かんびんセット(赤)